2006-01-01から1年間の記事一覧

SFファン交流会に行きます

今月15日に行われるSFファン交流会に参加する予定です。 ゲストが新城カズマ氏、内容が「『ライトノベル「超」入門』を語る」ということで色々と話を聞いたり質問したりしてきたいと思います。 ここを見てくださっている方で、もし来られる方がいましたら声…

ライトノベル断ちを終えて

すでに4日ほどたってしまいましたが、6月30日の24時をもって予定通りライトノベル読まない月間を終了しました。 期間中、読む予定のライトノベルの新刊を一応買ってはいた(買わないと忘れるので)のですが、それを手に取りたくて仕方ない、という気持ちには…

タイトルに人名が入ってるライトノベルリスト

たまにはネタ的なエントリでも。 ライトノベルのタイトルってなんか人の名前が入ってるの結構多いよね、という気がしたのでまとめてみました。ここ2年くらいを中心に。順番は含まれる名前の五十音順です。 日本人(漢字)名フルネーム 神栖麗奈は此処にいる…

実際に読んだのは角川文庫版です

復活の日 (ハルキ文庫)作者: 小松左京出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 1998/01/01メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 112回この商品を含むブログ (77件) を見る 某国の研究室で開発された生物兵器が事故で流出し、人類が滅亡の淵に追い込まれる……と…

表紙はもうちょっと何とかならんもんか

天使のナイフ作者: 薬丸岳出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/08/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 43回この商品を含むブログ (134件) を見る 第51回江戸川乱歩賞受賞作。 最初はちょっと文章微妙だなーと思いながら読んでたのが、慣れてきたころか…

やっぱ若い女性向けなんだろうなあ

デッドエンドの思い出作者: よしもとばなな出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2003/07/26メディア: 単行本 クリック: 29回この商品を含むブログ (174件) を見る 言わずと知れたベテラン作家、よしもとばななの短編集にして、04年の本屋大賞にもノミネートさ…

ライトノベルで書けないのってこういう話な気がする

風に舞いあがるビニールシート作者: 森絵都出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/05/31メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 32回この商品を含むブログ (254件) を見る 森絵都は間違いなく私が青春時代(笑)に好きだった作家のひとりで、特に『カラフル』…

装丁も見事、のひと言

銃とチョコレート (ミステリーランド)作者: 乙一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/05/31メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 76回この商品を含むブログ (319件) を見る 「かつて子どもだったあなたと少年少女のための――」まさにこの、ミステリーランド…

そもそもライトノベルの「質」って何よ、という話

先日の話題のそもそもの発端となったライトノベルの「質」の問題について普段思ってることをちょろりと。

今のライトノベルをどうにかする必要はあるのか?

なんか「今のライトノベルをどうにかしろ」という話がされているようで。 クロサキイオンの徒然草 - 誰か今のライトノベル界をどうにかしてくれ。 「元村良一 個人ページ「元」 - 迷走するライトノベル――ライトノベルは、どこへ向かおうとしているのか? ウ…

『メカビ』の本田透の説明はいろいろ酷い

Op.ローズダスト(上)作者: 福井晴敏出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/03/14メディア: 単行本 クリック: 23回この商品を含むブログ (103件) を見るOp.ローズダスト(下)作者: 福井晴敏出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/03/14メディア: 単行本 クリ…

あとがきに痺れた

そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))作者: 原りょう出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1995/04/01メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 31回この商品を含むブログ (66件) を見る 原籙は『愚か者死すべし』を先に読んだわけですが、正直トリックはそっちの…

次第に壊れていくお父さんがおもしろ怖い

斎藤家の核弾頭 (新潮文庫)作者: 篠田節子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2001/07メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (7件) を見る 人間がコンピュータ管理されるようになった近未来、長年住んだ家を強制的に退去させられたことをきっかけに…

ラノリン杯雑感

2005年ラノリン杯(試験用)の結果が出たようで。 言うまでもないことですが、人気投票というのはレギュレーションによって大きく結果が変わってきます。同じものを対象とした投票でも、やり方を変えれば全然違う結果が出たりするわけで、その意味では単なる…

製品と芸術

例のアニメ版『おとボク』声優問題について。例によって世間とは少々ずれたところからツッコミをば。原作者が書いたという大元の文章を読まないとわかりにくい部分があるかと思いますが、そのあたりは興味のある方は各自で探していただければと思います。も…

「メカビ=メカと美少女」というのはなかなかに含蓄のある書名だと思う

メカビ Vol.01作者: 本田透,堀田純司出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/06/02メディア: ムック購入: 4人 クリック: 40回この商品を含むブログ (142件) を見る 講談社から出た例の本。 同じく読んだ知人と「この本誰に向かって売ろうとしてるのかよくわか…

個人的に早いうちに全作品制覇しておきたい作家筆頭

魔王作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/10/20メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 162回この商品を含むブログ (458件) を見る 伊坂は『陽気なギャングが地球を回す』『ラッシュライフ』と読んだ時点で「個人的にこの作家に外れはない」…

やっぱばーちゃんは強いや

大誘拐―天藤真推理小説全集〈9〉 (創元推理文庫)作者: 天藤真出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2000/07/21メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 45回この商品を含むブログ (76件) を見る 第32回日本推理作家協会賞受賞作。 いまからして見るとネタ的にはそ…

ここしばらく読んだ本の更新が滞ってたのはこれのせいです

シャングリ・ラ作者: 池上永一出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/09/23メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 114回この商品を含むブログ (239件) を見る 1600枚はやはり伊達ではなかった。『終わりのクロニクル』7巻より時間かかったかも。 見た目から…

涼宮ハルヒ(と愉快な仲間たち)の売上

「涼宮ハルヒ」シリーズの累計部数が250万部を突破したそうで。アニメ放送開始前(今年3月)の時点で130万部だったそうなので、アニメによる効果はおよそ100万部*1ということになります。単純計算で10万人以上の人が新たにこのシリーズを読みはじめた*2こと…

中にはアイデアにちょっと無理があると感じたものも

バスジャック作者: 三崎亜記出版社/メーカー: 集英社発売日: 2005/11/26メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 20回この商品を含むブログ (155件) を見る 7本の短・掌編からなる作品集。 「(読者にしてみると)非現実的な要素を違和感なく内包した現実」を…

読んでるうちに新反白色テロル大連帯を思い出した

太陽の塔 (新潮文庫)作者: 森見登美彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/06/01メディア: 文庫購入: 74人 クリック: 444回この商品を含むブログ (731件) を見る 第15回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。 先に『四畳半神話大系』を読んでたのだがこれはこ…

何となく告知

明日から1ヶ月間(要するに6月いっぱい)ライトノベル断ちします。 理由としては先日まで立て続けにライトノベルに関するあれやこれやを書いたこととそれに伴うやりとりの中でライトノベル作品そのものが嫌いになってしまいそうな気がしたことと、やっぱり…

自分はオタクじゃないのかもしれない、と思った

http://blog.goo.ne.jp/kamimagi/e/2ed5fce97163872e164368902ab4fb6e 少し前から意味的にはまったく同じことを考えてたんですが、決定的に違うのが上記に書かれているようなオタクの性質について私が批判的なのに対して、kamimagiさんが肯定的、というか「…

ライトノベル観

http://d.hatena.ne.jp/megyumi/20060526/p5 の理念に深く同意。 結局のところ、ライトノベルを巡る議論というのはほとんどすべて、個々人のライトノベル観を戦わせ、事実と照らし合わせたときにどちらにより妥当性を見いだせるか、というのを模索していく作…

エロゲーの良さを一般人に理解させるには

タイトルだけ読むと絶対あちこちで似たようなこと書かれててうわぁ、な感じではありますが。

返信

http://d.hatena.ne.jp/kazenotori/20060523/1148393972 気になったところだけ簡単に。 >点数の増加は粗製濫造を招く>点数の増加は粗製濫造を招く危険性がある 表現は違いますが言いたいことは同じです。要するに、刊行点数を増加させようと思ったら、必然…

さらに返信

http://d.hatena.ne.jp/kazenotori/20060523/1148339399 先のエントリで私の書きたかったことというのはつまるところ「大事なのは質と量の掛け算」この一点であり、この点に関して私個人は現状で十分すぎるほど満足しています。こうした立場から見ると、もっ…

トラックバックへの返信

ウィンドバード::Recreation - ライトノベルの刊行点数は少ない 私がコメント欄で書いた釣り合い云々というのは、出版社にとっての釣り合いを意味します。では読者にとってはどのような状態が「釣り合っている」といえるのかといえば、これはもう「良質な作…

「ライトノベル」を語る理由

http://d.hatena.ne.jp/trivial/20060521/1148179632 コメント欄の話題について、こちらなども参考にしつつ。いつも以上に長いのでご注意を。