2006-01-01から1年間の記事一覧

富士見と電撃の盛衰に見るライトノベルの消費構造変化

架空の線上 - 電撃対富士見 この中にある「電撃が時代性にマッチし、富士見は遅れている」というのは私が書いていたことですので、これに関して少々補足を。識者の方々にとっては割と常識的な話かとも思いますが、そうでない方もいるでしょうし、一度文書と…

やっぱり竹宮ゆゆこは1、2巻ですっぱり終わる話を書いたほうがいいんじゃないかと思う

とらドラ〈2!〉 (電撃文庫)作者: 竹宮ゆゆこ,ヤス出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2006/05/25メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 48回この商品を含むブログ (301件) を見る ざっと感想を漁ってみるとほぼ全部が褒める内容だったんで、…

ライトノベルは「こどものよみもの」である

前回のエントリで突っ込みがあった件に関して少々補足。 コメント欄(774さんへのレス)でも書いたとおり、上記エントリ本文における「こどものよみもの」とは、世間の認識および消費の傾向を指して書いたものであり、内容から鑑みてのものではありません…

ライトノベルの売れ方について知っておくべきこと

最近よくライトノベルの、それも売上とか売れ行きについての記事をネット上でよく見かけるのですが、それらを読んでいると、ライトノベルの売れ方についていろいろと勘違いをしている記事がかなりの割合であったりします。売上の正確なデータというのは公開…

「なぜ電撃は勝ち、富士見は負けたのか」への突っ込み

元の記事は↓こちら。 ウィンドバード::Recreation - なぜ電撃は勝ち、富士見は負けたのか 単純な売上では電撃>富士見であることは間違いないでしょうし、理由についてもある程度的を射ていると思います*1が、大小いろいろと気になるところがあったので。 *1…

ライトノベルを売るには(一例)

それまでさほどライトノベルが売れなかった書店で、一時的にせよそれまで売れなかった、それも既刊が売れたという例を、私の経験から紹介します。

ライトノベルを売る、ということ

ここ数日話題になっている「ライトノベルを売るにはどうしたらいいか」という話について、自分なりに思うところがあるのでつらつらと書いてみます。ちなみに発端はこちらで、現在までの進捗状況はこちら。関連記事についてはこちらあたりから。

著者が「ラノベ」という略称を「どうにもむず痒くて使っていない」ところに共感

ライトノベル「超」入門 [ソフトバンク新書]作者: 新城カズマ出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2006/04/15メディア: 新書購入: 8人 クリック: 117回この商品を含むブログ (181件) を見る 新城カズマによるライトノベル入門書。 正直読む…

告知。

4月23日に大田区産業プラザPioにて行われる、第5回ライトノベルフェスティバルに参加します。 当日は新月お茶の会のスペースにて、昨年冬コミで発行した「本当はこのライトノベルがすごい! 2006」を頒布していると思います。それだけだと寂しいので、ペーパ…

続・ツンデレあれこれ

LEOatさんから再反応をいただきました。 神コップBloG_ver.? - 4月7日のニュース 私の示したツンデレ観について「状態遷移型」という言葉を使われていますが、ニュアンスとしては「心理的ツンデレ」というような表現のほうがより正確に伝わるのではないかと…

ツンデレあれこれ

前回の記事に対するいくつかの反応に返答。 神コップBloG_ver.? - 4月6日のニュース 普段はツンツンだけどベッドの上ではデレ、とかならツンデレ少女とのお付き合いが成り立ちそうじゃないだろうか。 もしかしてそういう話じゃないのか。つかここで指すツン…

ツンデレは現実には存在し得ない

より正確に言えば「現実にはツンデレと付き合うことはできない」というあたりになるでしょうか。なんにせよ現実の我々は、ある人がツンデレであるかどうかは、少なくともその相手と付き合うようになるまで判断することができません。なぜなら、ツンデレには…

なんかバトンが回ってきたんだってさ

いや、バトンの何が嫌かってバトン回す相手を誰にするか考えるのがとにかくめんどくさいってことなんですが。誰かバトン大歓迎バナーかなんか作って下さい。バトンお断りバナーはあるみたいなんで。 まあでも今回は薫アニキからってことで答えてみます。何度…

ここんとこオルタづいてたんで久々にライトノベル感想でも

終わりのクロニクル 1(上) 電撃文庫 AHEADシリーズ作者: 川上稔,さとやす出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2003/06/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 115回この商品を含むブログ (136件) を見る 最近では随一のボリュームを誇る例のシリーズ。…

「マブラヴ オルタネイティヴ」感想(補遺)

オルタ感想リンク集の時にこっそりと書いていたことに対して、id:straizoさん、id:ton-booさんから反応をいただきました。ありがとうございます。 straizoの日記 - オルタの感想再び 東風記録帳 - 主人公の「生と死」に対する覚悟 東風記録帳 - 武@オリジナ…

はてなダイアリー版「マブラヴ オルタネイティヴ」感想リンク集

誰も作ってなかったみたいなんで作ってみた。作れれば何でもよかった。今は後悔している。こ、こんなに手間がかかるとは……。 とりあえずはてなキーワード「マブラヴ」から拾えるところはひと通り拾ってみました。その上で感想を書いているところをピックアッ…

マブラヴオルタネイティヴを褒める(その3)

前々回、前回に続くマブラヴオルタ感想・第3回。最終回の今回は総論的なものになります。

マブラヴオルタネイティヴを褒める(その2)

オルタ感想第2回。今回は主にシナリオの感想です。 ちなみに前回はこちら。冒頭に「批判的な見方も多い(らしい)世間の評価」と書いてますが、その後いくつか感想を拾ってみたところ、評価している向きもそれなりにあるようですね。自分の感想がぶれそうな…

マブラヴオルタネイティヴを褒める(その1)

というわけでようやくのマブラヴオルタ感想です。 タイトルは「褒める」となっていますが、内容的には私の素直なプレイ感想であり、無理矢理褒めるとかいう意図はありません。批判的な点がないではないですが、私にとってはそれ以上に評価すべきだと思う点が…

ようやく、といった感じで「マブラヴ オルタネイティヴ」終了。 いいゲームでした。 感想はまた明日にでも。

マブラヴオルタネイティヴ絶賛プレイ中。最後まで見たらなんか書くつもりですが、それまでは更新が滞ることと思います。常時オートモードでプレイしてるんで時間がかかるのですよ。 とりあえず途中まで(10時間くらい?)プレイした段階の感想としては、この…

こちらへの返信みたいなもの。 私としては件の記事はterasuyさん個人の意見というよりも、元ネタである2chのスレのレスを含めた全体に対して書いたつもりです。で、そこまで遡って見たとき、どうして誰も「最近のライトノベルは萌え重視の話が増えた」という…

いまのライトノベルは本当に「萌え重視」か?

こんな記事が。 青ひげノート:ライトノベルから与えられる萌え んー、そもそも「萌え」という基準でしか作品の価値判断ができない読者にも問題があるような。 リンク先の「萌えは読者の側が判断するもの」という主張には私も同意なんですが、これは逆に言え…

読了本の感想がたまっていく日々。ぐおお。

マブラヴオルタを擁護する

ついに「マブラヴ オルタネイティヴ」発売まで1週間を切りましたね。 思えば長い道のりでした(具体的な延期の歴史についてはこちらを参照)。延期告知が出るたび叩かれまくってたのもいまとなってはいい思い出。あとはひたすら発売日当日を待つだけです。 …

てっきり本で殴り合ったりするもんだと思ってました

図書館戦争作者: 有川浩出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2006/02メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 506回この商品を含むブログ (841件) を見る うーん、なんか書きたいことがいろいろあってそれを全部詰め込んだ結果どれもが中途半端になって…

昨日の続き

昨日の記事に関してこんなコメントが。 >ねこねこソフト開発終了に思う まったく見当違いですね。 残念ながら、もっと様々な思惑があっての開発終了です。 企業として正しい道を選んだから終了、言い換えればこれは始まり。 余り書くと特定されそうなので失…

やっぱ続巻出すこと前提なんだよなきっと

マキゾエホリック Case1:転校生という名の記号 (スニーカー文庫)作者: 東亮太,Nino出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/01/31メディア: 文庫 クリック: 17回この商品を含むブログ (58件) を見る 第10回スニーカー小説大賞受賞作。 記号だらけのキャラがあ…

第12回電撃小説大賞受賞作一気読み

なんか今年は豊作だったらしいんで、せっかくでってんで一気に読んでみました。*1さすがにひと晩で、ってわけにはいかなかったですが、なんとか読み切ったんで感想をば。上から読んだ順です。 スポ根弓道少女ものだそうです 火目の巫女 (電撃文庫)作者: 杉井…

ねこねこソフト開発終了に思う

思いっきり出遅れた話題ではありますが、ネタもないのでいろいろと考えたりしたのでとりあえず書いてみることに。