ライトノベル断ちを終えて

 すでに4日ほどたってしまいましたが、6月30日の24時をもって予定通りライトノベル読まない月間を終了しました。

 期間中、読む予定のライトノベルの新刊を一応買ってはいた(買わないと忘れるので)のですが、それを手に取りたくて仕方ない、という気持ちにはほとんどなりませんでした。自分はあくまでも「面白い本」が読みたいのであって必ずしも「ライトノベル」が読みたいわけではないのだなあ、というのをつくづく実感した次第です。

 もっとも今回読んだのは世間的な評価が高かったり、以前読んで面白かった作家の本がほとんどだったので、大抵の本で「面白かった」と感じたのも当然なのかも知れません。しかし、面白いのは実はほんの一部、なんていうのはライトノベルだろうがそうでなかろうが同じこと。ライトノベルだって、本当に自分にとって面白い一部の作品だけを読んでいれば、少なくとも質に対する不満や不安は起こらないはずです。

 にもかかわらず、ライトノベルの質がどうだとかいう話が出てきたりするのは、その気になれば作品全体を俯瞰できてしまう*1からなのでしょう。面白い本からつまらない本まで一様に読んでいれば、たしかに質に不満を感じたりもするかもしれません。

 そういうときのために、ライトノベルからそれ以外の本へとスムーズに繋げる流れがあるといいのかなーとか思うんですが、現実にはなかなか難しいですな。作家の越境、とかが若干そのとっかかりになるかもしれませんが、実際は一部の熱心な読者が越境した先の本を読んだだけという結果に終わるような気がします。

 というわけで、このひと月書きつづってきた感想がその代わりになれば、とか思う今日この頃。別に「ライトノベル読みに薦める本」とかいうわけではないですが(そういう押しつけがましいのは好きではない)、何となくライトノベルに飽きたとき、イラストなくてもいいから面白い本が読みたいとき、それまでと違う新しい面白さを経験したいときなどに、ちょっとした参考になれば幸いです。

*1:理由としては、単価が安いこと、限られたレーベルの限られた作品だけがライトノベルにカテゴライズされていること、などが挙げられます。