あとがきに痺れた

そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))

そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))

 原籙は『愚か者死すべし』を先に読んだわけですが、正直トリックはそっちのほうが好み。というかこっちは人が多くて途中で混乱。なんとか人物相関が把握できたと思ったら今度は主人公の思考の流れが終えなくなってふたたび混乱。結局どういう流れでそういう結論に達したのかが最後までよくわかりませんでした。不覚。

 しかし主人公の沢崎がとにかく格好いい。ハードボイルドを読んだことのない自分が、ハードボイルドとはこういうものだと一発で理解できた、そんな話。