こちらへの返信みたいなもの。

 私としては件の記事はterasuyさん個人の意見というよりも、元ネタである2chのスレのレスを含めた全体に対して書いたつもりです。で、そこまで遡って見たとき、どうして誰も「最近のライトノベルは萌え重視の話が増えた」という前提に対して「違うんじゃね?」と言い出さないのかが非常に不思議でした。このような立場に立った者から見ると、前提を何の疑いもなく受け容れている時点で「萌えという価値観に流されている(言葉を借りるなら「萌えに偏執している」)」ように感じられるわけです。

 見ためが萌え重視っぽくても、中身は全然違う、というライトノベルはいくらでもあります。しかし、本当はどちらなのかということは、実際に中身を読んで見ないとわからないのに対して、萌え重視っぽいかどうかは見た目である程度判断できます。そういう、印象論だけで語ってしまうような傾向が少なからずあるのではないか、と考え、それを批判しようとしたのが先のエントリだったわけです。


(追記)
 えーと、要するに前の記事は特定の個人を批判しているわけではないってことです。

 私はterasuyさんのイメージが萌えに偏執しているなどとは思っていません。正直なところ、そのような印象を与えてしまったということが私には驚きだったりします。記事のタイトルも「いまのライトノベルは本当に『萌え重視』か?」ってことで何を問題にしているかははっきりさせていたつもりですし。提示された話題に対して、私の記事がその前提を疑う、というねじれの関係になっていたために誤解が生じてしまったのかもしれません。


 いやなんかこちらでは「完全な言いがかり」とか「読解力がない」とまで言われてしまってむしろ戸惑ってしまったもので。一応まあ、こちらとしても見解を、ということでひとつ。