はてなダイアリー版「マブラヴ オルタネイティヴ」感想リンク集

 誰も作ってなかったみたいなんで作ってみた。作れれば何でもよかった。今は後悔している。こ、こんなに手間がかかるとは……。

 とりあえずはてなキーワードマブラヴ」から拾えるところはひと通り拾ってみました。その上で感想を書いているところをピックアップしています。基本的にはすべて拾ってますが、「感動した!」「面白かった!」とかだけのところは外しました。ひと言感想に近くても微妙なところは私の判断で載せたり載せなかったりしてます。ご了承をば。

 ちなみに私の感想は  です。

特にリアルタイムで感想を上げていた方

Web拍手で閲覧者からのオルタ感想を紹介していた方


 ひと通り読んで回りましたが、思っていたより批判的な見方はずっと少なかったという印象です。賛否両論の言葉通り、比率的には半々くらいかなと思っていましたが、実際のところは平均点にして75から85の間といったところでしょうか。

 印象深かったのは、自分的エロゲーの最高傑作に推していたり、フォントを大にして感動を叫んでいたり、プレイ後何も手がつかないと書いていた人が何人もいたことです。どの作品にも傑作と感じる人は多かれ少なかれいるのでしょうが、何人もの人に実生活に影響を与えるほどの衝撃をもたらした作品となると、やはりそうそうはないのではないかと思います。


 その一方で、発売直後の「グロ画像」「キャラクターの死」といった一部の情報だけを取り上げて、作品を批判している方とのギャップも目の当たりにしました。実際、はてな界隈ではそうした批判は発売日直後のごく一部で見られるのみだったのですが、最初の衝撃だけが独り歩きをして、高く評価する感想も数多くあるにもかかわらず「賛否両論」「人を選ぶ作品」などという評価が定着してしまうのは問題だと思います。今回こうしてリンク集を作ったのには、そうして貼られたレッテルを剥がしたかった、という思いもあります。


 最終的に言いたいこととしては、自分の感想に書いたことの繰り返しになりますが、オルタは一度はプレイして欲しい、それもただテキストを読み飛ばすのではなく、その意味も考えつつじっくりとプレイして欲しい作品である、ということです。特に未プレイで批判していた方には、とりあえずやってみて欲しいと願うばかりです。今回感想を拾ってみた範囲では、ネタバレ情報を見て一度は作品を批判したものの、他人の感想を見てやっぱりプレイしてみることにした、という方はいないようでしたし。


 以下個人的に気になった意見。

 まずこちらの、

主人公は死んではいけないという設定だったために、いかに生きるか・いかに死ぬかという生き様や死に様に対して、最後まで仲間たちとの間で共通認識を得られなかったのが、このゲームの設定上の致命傷ではないかと思います。

 にははっとさせられました。たしかに思い返してみると、武自身はほとんど一度もあと一歩で死ぬ、というような状況に追い込まれたことはない*1ですね。心情的には他の仲間同様いかに生き、死ぬかを考えながら戦っていたのだとは思いますが、現実に「いかに死ぬか」を問われる状況に置かれたときどういう行動をとるか、が描写されていなかったのは甘い点かなと思います。

 もうひとつ、こちらの、

ただ、普通なら適当な所でとめる溜めをもう満腹ーという以上に延々とやり続けるところがageの色でもあり万人受けもしない理由ですよね。

 には深く同意。「君が望む永遠」もそうですが、ゲーム内で現実の残酷さを容赦なく突きつけていくことこそが、アージュのもっとも大きな特徴なのだと思います。それらはプレイを通してプレイヤーにも突きつけられ、プレイヤーはゲームだとわかっていながら(あるいはゲームだからこそ)強く感情を揺さぶられます。孝之が散々「ヘタレ」と言われながら「君のぞ」が傑作だとされている理由のひとつとしては、「もし自分が孝之の立場なら、やっぱりヘタレてしまうのではないか」というある種の後ろめたさが、プレイヤーの中にあるからなのではないでしょうか。そうした、一種のエロゲーらしくなさこそが、アージュアージュたらしめている要因であり、貴重な個性であると思います。

 あとこちら、言いたいことはわからないでもないですが、結局のところ期待の裏切られ方が「良い」か「悪い」かなんていうのは一人ひとりの感覚でしか判断できません。悪意をもってスタッフ側が積極的に期待を裏切ろうとしているならともかく、一般的には「この期待の裏切り方は悪い」などと一概には言えないと思います。むしろプレイヤーの望むものだけを供給し続けることが、業界の衰退につながるという見方もあるのではないかと。少なくともオルタに関しては、上にも書いたとおり必ずしも「プレイヤーの期待を悪い意味で裏切ったゲーム」であるとは言えないと思います。

 気になったんですけどこの方、実際にオルタをプレイされてるんでしょうか。せずにこの記事を書いてるとしたらさすがにそれはどうかと。あとエヴァFF7が成したという「本質」とは何なのかがよくわからないんですが。


 とりあえずはなかなかのハイテンションでプレイ日記(そろそろ佳境)を更新中のid:naoyat氏の今後に注目。あと世間がオルタ一色のときに淡々と無印マブラヴをプレイしていたid:guchi_infinity氏にはぶっちゃけ萌えました。

*1:自分の意志をもって戦うようになってから、すなわち『元の世界』から帰還して以降は。