不用意に「オタク」とか書くのはやめたほうがいいんじゃないの、という話

 「人は」ではなく「オタクは」とあえて限定しているからには論者は「布教したがるようなメンタリティを(非オタクに比べて強く)持っていること」がオタクの条件のひとつと考えているわけで、となるとその基準に当てはめればライトノベルはガンガンに読むしエロゲーもやるし同人誌も漫画も買うし何よりこんなところ(はてなダイアリー)でだらだらと考察やらなにやら書いている、けども別に自分の好きなものを布教したいとか思わない自分はオタクには入らないんだろうなあ、とか思った。

 オタクなんて実体のはっきりしていないものの最たるもので語るには相当な慎重さが必要になるはずなんだけどもそういうのあんま気にならんのかなあ。「オタクはなぜ布教したがるのか」を問う前に「オタクは布教したがるものなのか」をきちんと論ずる必要があるはずで、それなしにいきなり「オタクは布教したがる」と断定するのは悪意があるかないかの違いだけでやってることは十把一絡げに「オタクキモい」って言ってる連中と変わりないんじゃないの、とか。

 単純に自分や自分の周囲のオタクを普遍化して語っているのか、それとも何か考えがあって「オタクは布教したがる」と断定しているのかはわかりませんが、とにかくオタクだとかライトノベルだとか、指し示すものが曖昧な言葉を不用意に使うのは危険じゃよ、という話。


 ……なんか最近こんな話ばっかり書いてるなあ。