これのつづき

 なんかあちこちに話が広がっているらしく。

 もっとも私の言いたいことは下リンク先のコメント欄でだいたい言われているので、それに関連することなどを簡単に。

 結局のところ、月並みですが考え方は人それぞれ、というあたりに落ち着くのかなあ、と思います。上記コメント欄では「サイト運営者、ユーザー、作家の立場で違う見方がある」という風に書かれてありますが、それぞれに含まれる人々の間でも当然見解の違いはあるわけですし。

 むしろ逆に、その考え方の差異が各書評サイトの特徴になる、という見方もできるのではないでしょうか。Aさんのサイトではネタバレを避け、閲覧者の購買意欲を煽るような書き方をする。Bさんのサイトではネタバレ上等の考察を書くのが特徴。閲覧者はその中から、自分のスタンスに合ったサイトを見ていけばいいわけです(見ない、という選択肢ももちろんあります)。このようなサイトの「味」とでも呼ぶべきものは、単にネタバレ掲示板で語っているだけでは決して生まれ得ないものです。

 その上でサイト管理者に求められるのは、自分の文章を、それを望まない人が不用意に見ないようにする最低限の配慮だと思います。ネタバレ上等のサイトが、なんの警告もなしにいきなりネタバレ全開で書いていれば、見たくなかったのに見てしまったというような事故も当然起こりうるわけで。そういった意味で「ネタバレあります」という文言をわかりやすいところに置いておくことは、やはり閲覧者に対する配慮の一種と言えると思います*1(ちなみに「ネタバレ即妨害」という考え方は、私も極楽トンボさん同様にどうにもピンと来ません)。


(追記)
 なんか思っていた以上にあちこちに飛び火(ってほどでもないか)してるようで。

 おもだった問題についてはあらかた収束してるみたいなんで、補遺的な文章を別エントリで書いてみました。→ こちら

*1:もっとも「どこからどこまでがネタバレなのか」という線引きを統一することが絶対にできない以上、この問題は永久に解決しない気もします。どこかのサイトにあった「ネットの書評を読むときは(たとえネタバレありと書いてなくても)ネタバレがあると思って読むべき」という言葉こそが、あるいは最大の箴言なのかもしれません。