ライトノベルのタイトルロゴに使われているフォント(2010年6月/HJ文庫、角川スニーカー文庫)
昨日に引き続きライトノベルのタイトルロゴにどんなフォントが使われているのかの紹介です。今回は今日発売のHJ文庫&角川スニーカー文庫について解説します。
と、その前に企画を続けるにあたってのガイドラインを。前回はテイルズシリーズのノベライズも紹介しましたが、今後は原則的にノベライズは除外しようと思います。ノベライズで扱うべきロゴというのは、原作(=ライトノベルでない)のロゴだと思うので。
あと欧文のロゴに関しては、わかりません→終了、となる可能性が高いです。欧文フォントに関してはほぼ門外漢なので……。調べる手段はいくつか知っているので頑張ってはみようと思いますが、だめだったらごめんなさい、ということで。
それでは解説のほう、いってみたいと思います。
なんじゃこの長体&斜体は! と一瞬キレそうになりましたが、「ロ」の形からモリサワのゼンゴNと判断。調べた中では下側がすぼまっていて、かつ縦棒が2本とも下に突き出しているのはこれしかありませんでした。
- 作者: 一の倉裕一,巳星要
- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2010/06/01
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超極太丸ゴシック体(ダイナコムウェア)、かな。ゴシック系は苦手です……。
- 作者: 健速,ポコ
- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2010/06/01
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モリサワの新ゴ。「な」の3画めの上側が若干カーブしてるのが特徴ですね。……と書こうと思ったら1巻と2巻で使用書体が変わっとるやんけ!*1 仕切り直して2巻はニューロダン(フォントワークス)ではなかろうかと。個人的にはこの手のモダンゴシックはこういうふうに使う書体じゃないと思うんだけどなあ。素直に角or丸POP系でよかったのでは。すーぱー☆なちゅらる 2次元目 役立たずですみません (HJ文庫)
- 作者: 清水文化,星崎ひかる
- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2010/06/01
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マティス(フォントワークス)。何それ、という人でも「『エヴァンゲリオン』で使われている書体です」と言えば「あああれか」となるのではないでしょうか。
- 作者: 花房牧生,植田亮
- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2010/06/01
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平成明朝体。「平成」とつくフォントはさまざまなメーカーから出ているので、メーカー名の記載は省略。グロリアスドーン11 幾億の時を超え星を超え、 (HJ文庫)
- 作者: 庄司卓,四季童子
- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2010/06/01
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Frankfurterだと思われます。本来この書体には小文字がないので、「i」については「!」を天地逆にして使っているのではないかと。ちなみにサブタイトルの「オトコの娘はじめました」には、フォントワークスのPopハッピネスという書体が使われています。
- 作者: 岩佐まもる,CARNELIAN
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/06/01
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Big Caslonではないかと。しょっぱなから欧文ロゴ2連発で泣きそうでした……。
- 作者: 伏見ひろゆき,藤真拓哉
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
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Fancy Balloon(Gray Graphics)。アニメ『しゅごキャラ!』のロゴ「キャラ!」の部分にも使われているフォントですね。こういう一発でわかるフォントが出てくると安心します。ちなみに前回も含め、これまで紹介してきた中で唯一、無料でダウンロード・使用できるフォントです。ピーチガーデン 3.ラスト・コノテーション (角川スニーカー文庫)
- 作者: 青田八葉,連
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/06/01
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今回紹介した中での最萌えロゴ(フォント好き的に)。カナ部分がタイプバンクの行成、漢字部分がリョービイマジクスのナウ(ゴシック系)。こういうカナと漢字で使用フォント(しかもメーカーも)が異なるロゴは少数派なので、こういうのを見るとときめきますね。ヘビの頭のあしらい以外にも微妙に長体をかけていたりして、技ありという感じのロゴだと思います。
- 作者: 林トモアキ,ともぞ
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
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フォーク(モリサワ)。こういう縦横の棒の太さが異なるゴシック系の書体は、フォークかタイポスかキアロ、と言っておけば大体当たる気がします。地球の切り札 (1)彼女は最終兵器になりました。 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 鷹見一幸,KeG
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/06/01
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今後も発売日合わせで更新していく予定なので、次回は電撃文庫ですね。すでにある程度調べはついているのですが、今回の『ミスマルカ』以上にときめく作品があるので、今から更新が楽しみです。
ところで調べる際には(実物を持っている場合を除いて)ネット書店の書影を利用しているのですが、割と直前にならないと書影が登録されなかったりするんですね。つまり発売日合わせでの更新がなかなか大変だったりするわけで。1月ずらしで紹介するとかいうのもありなのかな、と考え中。
*1:どうせ同じだろうし、と思って1巻で調べてた