25歳未満のヒロインには興味ありません

※以下の文章は主に『とらドラ5!』の感想です。あと全体的にツッコミはスルーの方向で。







 ゆ、ゆりちゃん……!


 というわけで恋ヶ窪ゆり先生(30)がメインヒロインの巻です。いやー、5巻目にしてようやくメインヒロインということで、いろいろと感慨深いものがありますね。

 これまで私の中の『とらドラ!』ヒロインランキングは

  • 1位 高須泰子33歳(またの名を魅羅乃・永遠の23歳)
  • 2位 恋ヶ窪ゆり(29)
  • 3位 竹宮ゆゆこ
  • 次点 狩野すみれ(みんなの兄貴)

 だったのですが、先日とある隠れ情報により2位と3位の差がほぼなくなったと思ったらこれですよ! やっちゃんもいぶし銀の活躍で辛くも首位を守ったものの、5巻単体で見れば間違いなくゆりちゃんがMVPですね。とはいえ前巻までのゆりちゃんも十二分に捨てがたいので、『とらドラ!』ヒロイン人気投票とかあれば恋ヶ窪ゆり(29)に投票するか恋ヶ窪ゆり(30)に投票するか非常に迷うところです。

 しかし結末の感じだとこれは結婚フラグ立ったと見ていいんでしょうかね。そこまで行かずともモテフラグとか。というか一番不安なのはこれがフェードアウトフラグになることなんですが。いくらヒロインの一角を担うとはいえ、大河などに比べるとどうしても扱いの小ささは否めない。輝かしい未来を予感させたところでエンディング→フェードアウト、となる可能性は決して小さくありません。

 加えて結婚して「30歳・独身」から「30歳・既婚」へとジョブチェンジしたゆりちゃんにこれまで通りのパワーが残されているかというのも重要な問題です。デレきったツンデレが途端に魅力褪せてくるように、結婚してしまった「結婚したくてもできないヒロイン」はただの人妻。いや、言うまでもなくそれはそれで捨てがたいのですが、これまで「結婚したくても(以下略)」としてキャラ立てしてきた以上、その立場を最後まで貫いて欲しいものです。

 もはや25歳未満のヒロインに萌えられない人間として、25歳以上のヒロインが3人もいる『とらドラ!』は大変貴重な作品。せめて今後も出番だけは残していただきたいところであります。


 余談

 いつぞやHNがカレーの国みたいな某氏の「『人妻』と『結婚したくてもできないヒロイン』は萌えの強さとしてほぼ同じなんですよ!」という発言に反射的に「その通り!」と答えてしまったのですが、あとから「ほんとにそうか?」と思うようになりました。これは私にとって存在意義にも関わる重大な問題なので、慎重に思考と議論を進めていきたいと思います。


とらドラ! (5) (電撃文庫 た 20-8)

とらドラ! (5) (電撃文庫 た 20-8)