さて、ランキングもいよいよ後半戦。テンション上げていきますよー。








5位

アンダー・ラグ・ロッキング (電撃文庫)

アンダー・ラグ・ロッキング (電撃文庫)

アンダー・ラグ・ロッキング」(名瀬樹/電撃文庫


 戦場に生きる少年少女の心の交流を描いた物語。

 戦争の描き方は作品によって様々ですが、この作品ではあまり戦争そのものが前面に出てくることはありません。印象としては、日常の一部に戦争が入り込んだ感じ。主体となるのは、あくまで少年少女だということがよくわかる視点です。戦火の中に立たされたふたりの感情をリアルに描いた秀作。ラストの一文は非常に秀逸です。

 ちなみにこの作者の作品はこれ以降1冊も出ていません。とかく作品の回転が速く、すぐに忘れ去られがちなライトノベル群の中で、特に忘れられやすいタイプの作品と言えますが、だからこそその良さを折に触れ伝えていかなければならない、と思います。