自分の知らないところに悪意はいくらでもひそんでいるんだよなあ、とかなんとか

神栖麗奈は此処にいる (電撃文庫)

神栖麗奈は此処にいる (電撃文庫)

 電撃文庫初? イラストなしで話題になった人の2冊目。今回もイラストなし。

 最近どうも登場人物に悲惨な過去を与えてどうのこうの、という話に無条件で拒絶反応を起こす自分がいる。基本的に明るく前向きな話が好きだからというのもあるし、所詮は安全圏にいる自分という読者に「絶対に理解することのできない」「過去の話」という二重に手の届かないものを突きつけられてもどーせーっちゅーんじゃ、という感じでお手上げだというのが大きい。いじめもなあ……正直どう対処していいかわかりません。つまりはそういう話。

 あ、でも神栖麗奈の設定はなかなかに面白かった。次の巻に続くみたいなんで、どういう風にオチをつけるのかちょい期待。