「正しい小説」＝「面白い小説」とは限らない

青葉くんとウチュウ・ジン (MF文庫J)

　もったいない。

　基礎的なことができているのはまあ、確かなんだけどうーん、なんだろうこの上滑り感は。いろんなものを詰め込みすぎて、どれもが消化不良を起こしてるような、そんな感じ。最初の「教室が宇宙戦艦に」っていうアイデアは面白いので（確か応募時のタイトルがそれを前面に押し出した感じだったと思う）そっちをメインにしてふくらませてったほうがよかったんじゃなかろうか。あと要所要所でものすごくご都合主義的。

　なかなかに意気込みは感じるので、もう少しじっくり腰を据えて書くといいんじゃないか、とか。次は続編じゃなくて別の話を書いて欲しい感じ。