さて、今日からはじまりますカウントダウン企画。初日の今日は10位の発表になります。

 内容についてもう一度説明しますと、まず、この冬発売予定の同人誌「本当はこのライトノベルがすごい! 2006」には、前身とも呼べる同人誌「ライトノベルの憂鬱」があります。その中の企画のひとつに「本当はこのライトノベルがすごい! 2005」というのがありました。これは、同時期に刊行された宝島社「このライトノベルがすごい! 2005」のランキングを受け、自分たちの考えるおもしろいライトノベルをランキング形式で発表しよう、というものでした。今回のカウントダウンでは、今年度版ランキングの発表に先駆け、その昨年版のランキングを、1日ごとにひとつずつ10位まで紹介していきます。

 さて、では早速10位の発表です。昨年のランキング10位は……




護くんに女神の祝福を! (電撃文庫)
護くんに女神の祝福を!」(岩田洋季電撃文庫)です!



 定番のキャッチコピーと化している「激ピュア・ラブコメ」の名にふさわしく、基本的に護と絢子のカップルのくっついたり離れたりが中心となります。以前身内で「物語開始早々に主人公二人が付き合いはじめ、メインになるのはその後の話」というラブコメは比較的珍しいのではないか、という話をしたのですが、*1その数少ない例外であるこの作品、王道的展開を押さえつつ、色々と展開に工夫がされていて飽きがきません。

 また、この作品のもうひとつの特徴は、しっかりした学園コメディでもある、ということです。脇役一人ひとりにしっかり特徴が与えられていて、恋愛に絡まない部分もちゃんとおもしろい。これもまた、長続きしている理由かと思います。

 可愛い女の子が沢山出てくる話は結構ありますが、ひとりの女の子との恋愛を追っていく作品は最近のライトノベルではなかなか珍しいのではないでしょうか。なお「このライトノベルがすごい! 2006」のガイドページ、この作品の紹介文は私が書いてたりします。


 その他の既刊はこちら↓

護くんに女神の祝福を!〈3〉 (電撃文庫) (書影なし)
護くんに女神の祝福を!〈4〉 (電撃文庫) (書影なし)
護くんに女神の祝福を!〈5〉 (電撃文庫) (書影なし)

*1:大概のラブコメは「付き合うまで」が中心となる。そっちのほうが話を様々に展開させやすい。