LA文庫、創刊!

 

毎月大量に刊行されているライトノベル
その中から、自分にあったおもしろい本だけをピックアップするのは至難の業。
そこで我々は、読者の立場から本当におもしろいと思うライトノベルを自ら作り出すことにしました。それがこの「LA文庫」です。
第1回配本は、期待の新鋭・羅漢連による『らのさい!』。インターネット上のライトノベルサイトをネタにした問題作です。
LA文庫、2009年5月3日創刊。この日、ライトノベルの新たな扉が開かれます。


 というわけで、来たる5月3日、第8回ライトノベル・フェスティバルにて同人誌を発行します(あ、冒頭の文章はネタですので。一応)。

 タイトルは『らのさい!』。この時点でピンと来た人も多いと思いますが、GA文庫『ばけらの!』のパロディ的な本になります。今年のエイプリルフールにちょっと遊んだりもした本ですが、実は本当に作っていたのであります。

 本の中でも解説しているのですが、そもそもは誰が呼んだか、ネット上のライトノベルサイト群を指して「ライトノベルサイト管理人連合」、略称「ラ管連」という呼称が使われたのがきっかけです。本来は「サイト管理人たちは結託している!」というようなネガティブなニュアンスで使われていたのが、オフ会とかTwitterとかで交流しているうちに、おもしろがって自分たちで名乗るようになりました。

 そんな中、ライトノベル作家を美少女化した杉井光の小説『ばけらの!』が刊行されます。ラ管連内でも大いに話題になった作品ですが、その中でふと、誰かがこんなことを言い出しました。

「作家がみんな美少女になるのなら、サイト管理人だって美少女にしたっていいんじゃね?」

 最初は冗談でしかなかったこの企画は、いつしか軌道に乗り始め、この春ついに本という形を取ることと相成りました。いやー、勢いというのは恐ろしいものですな。


 実はこの本、すでに完成版が手元にありまして、ほどよく『ばけらの!』リスペクト(パパパパクリちゃうわ!)となっております。写真がぼけ気味で申し訳ないですが、たとえば表紙はこんな感じ。
 


 わかりにくいですが裏表紙はこれ。
 


 背表紙もこの通り。
 


 カバーを外した本体。
 


 肝心の中身ですが、基本的に身内で楽しむために作ったものなので、身内以外には微妙にネタがわかりにくいものになっています。せっかくなので、ということで一般にも頒布しますが、あくまで基本は身内ネタだということをご了承下さい(一応、巻末に設定資料を入れてはいるので、この登場人物がどんなキャラなのかわからん、ということはないかと思います)。

 頒布価格は620円。半端なのは値段まで『ばけらの!』リスペクトだからです。なお、前述の事情により頒布数はあまり多くありません。上記を読んでいただいた上で「それでも読みたい!」という方はお早めに。


 最後に、編集を担当した都合上このブログで告知してはいますが、今回の『らのさい!』は私の個人誌ではなく、たくさんの人が関わっています。本書に関わったメンバーを以下に紹介。そして、この場を借りて皆に感謝を。

※@以下はTwitterのアカウント

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